「賃貸マンションでベランダ発電」やってみた
原油価格の高騰、円安、ウクライナ情勢の緊迫化などいろいろな問題が重なり、電気料金は日に日に値上がりしています。また物価も上がり、日常品は値上げりの一方なのにお給料は上がらない・・・とても先行き不安な毎日です。
また、日本は地震大国。日本は4枚のプレートが相接しており、どうしても地震が多い地域です。もし大型の地震など非常事態の時、電力の供給が止まってしまったら、復旧されるまでどうやって電力を確保したらよいのか。
ということで、賃貸マンションでベランダ太陽光発電をやってみました。
(前フリはあまり関係なし・・・)
賃貸マンションでベランダ発電
僕が借りているマンションは南向き。日当たり良好です。
太陽光発電したら、そこそこ発電できるんじゃね?と軽い気持ちから始めてみました。
ポータブル蓄電器を室内に置き、晴れているときは太陽光パネルを物干し座にぶら下げて発電するという方法です。
以外にこの方法で簡単に蓄電することができました。
ベランダ発電の目的
「将来は売電して儲けよう!」とか「将来は電気契約を解約し、すべて自然エネルギーに切り替えよう!」というような大きな目標は持っておりません。
単純にベランダ発電の目的は下記になります。
- 非常時の電源確保
- 月々の電気代のちょっとした削減
非常時の電源は、日中の発電で「冷蔵庫を1日稼働」と「スマホの充電」ができるくらいの電力でよいかと。僕が使用している冷蔵庫は年間消費電力量が約350kWhですので、1日あたりおよそ1,000Whくらい発電・蓄電ができたら。と考えています。
ただ発電・蓄電しているだけでは意味がありませんので、通常の生活でもこの電力を使用し、月々の電気代も少しでも削減につながれば。と考えています。
使用しているもの
最初に導入した主要製品は下記になります。
ポータブル蓄電器 BigBlue Cellpowa500 ×1台
BigBlue社のポータブルバッテリー。168,000mAh / 537.6Wh の蓄電ができます。
一般的なバッテリーはリチウムイオン電池なのですが、このバッテリーはリン酸鉄リチウム電池(LifePO4)が採用されている最先端のバッテリー。リン酸鉄リチウム電池(LifePO4)は熱分解温度が高く、発火しにくく安全性が高い上、長寿命、自然放電が少ない 充放電サイクルが非常に長いのが特徴です。
単結晶ソーラーパネル XINPUGUANG 100W ×2枚
XINPUGUANG社製のソーラーパネルです。単結晶のシリコン太陽電池で、発電量も高く、重量2.04kgととても軽いため、物干し竿にぶら下げて使用することができます。
実際の発電量
天気の良いときは、一日およそ500 Whの発電・蓄電しています。ポータブルバッテリーがフル充電になります。
500Wの発電量
・ 冷蔵庫(400L) : およそ半日分(1日約1,000 Wh)
・ スマホ(iPhone) : およそ90回(1回約1,821 mAh)
・ ドラム式洗濯機(洗濯のみ) : およそ10回分(1回約50 Wh)
目標の一日1,000 Whの半分くらいですが、日常使いの量では現在のところは満足。
500 Wh / Day の今回の発電は1ヶ月を30日と計算すると、1ヶ月で15 kWh。電気料金を 33円 / kWh とすると、約1ヶ月の電気代の換算は下記のとおり。
1ヶ月の電気代 = 15 kWh × 33円 / kWh = 約500 円
え、たった500円・・・。
僕の部屋(2LDK)の月付きの電気代、約1万円(約300 kWh)の5%・・・。
機材の購入に数万円かかっているので回収は10年以上・・・。
今回は「非常時の電源確保」と、「月々の電気代のちょっとした削減」が目的。非常時の電源は確保は、およそ倍のシステムにすれば何とかなります。しかし投資した機器の回収に10年では、月々の電気代の削減は遠い将来となってしまします。そのためには、「低価格のバッテリー」と「ソーラーパネル」を増やすことが必要。少しづつ改善していきたいと考えてます。
ベランダ発電の問題
と、簡単そうに結果からまとめましたが、ベランダ発電はそんなに簡単ではありませんでした。いろいろ難しく問題もありまそした。今回はその内容をまとめたいと思います。
ベランダには大掛かりなものは置いてはいけない。
ベランダは占有部分ではなく、専用使用権が認められた共用部分になります。そのため、大掛かりな物の常設は禁止されています。詳しくは賃貸契約書や各自治体の条例によって規定されています。消防法では、避難の際に2か所以上の避難経路を確保する必要があり、マンションなどの場合は、ベランダやバルコニーに避難梯子を設置している場合が多く、避難の際にとなりに移動できるようになっていますが、その妨げとなるような設置物は禁止されています。
ですので、大掛かりな太陽光パネルの発電システムをベランダに設置することはできません。そこで今回は簡単に移動可能な、物干し竿にぶら下げる方法で設置してみました。天気が良いときだけ物干し竿にぶら下げ、終わったら片づける。という方法です。
太陽光パネルの影の問題
太陽光パネルは全体のうち少しでも影が入ってしまうと発電量が急激に落ちてしまいます。賃貸マンションのベランダの場合、屋根や手すりなど日陰になる場所が多く、一日を通して常に日が当たる場所を探すことが重要になります。
今回は試行錯誤し、設置場所を選定しました。
室内に伸ばすケーブルの問題
蓄電器(ポータブルバッテリー)は防水ではないため、室内に置いて使用しています。そのため、ベランダにぶら下げている太陽光パネルから室内にケーブルを伸ばす必要があるのですが、常にトビラを半開き・・・ではちょっと嫌です。といっても賃貸の物件なので、壁に穴をあけるわけにはいきません。
そこで今回はエアコンの室外機で使用している配管用の穴を利用し配線を伸ばしました。
詳細は、以降のブログをご参照いただけましたら幸いです。